ブランドカラーって何？ その設定方法までを解説

色ってそんなに重要なの？

ブランドにおける「色」ってそもそも必要なの？

ブランドを作りたいなら色は侮るなかれ！　なのはなぜか…。

これらをみていきたいと思います。

ブランドカラーって何？

あなたは「ティファニーブルー」をご存知でしょうか?

ジュエリーブランドのティファニーのターコイズ調のブルーのことをこのように呼んでいます。

ティファニーと聞くと、
あの「ティファニーブルー」が頭の中でイメージされる方も多いのではないでしょうか?

逆に、「ティファニーブルー」を見ると「ティファニー」の「ブランド」を想起されることも多いでしょう。

このティファニーブルーは、
「ブランドカラー」と呼ばれるもので、
ブランドカラーとは、
「ブランドを象徴するカラー」のことをいいます。

ちなみにティファニーブルーは、アメリカで商標として登録もされています。

視覚からの情報の80%以上は「色」の情報

ブランディングにおいて「ブランドカラー」は重要な要素の1つになるのですが

そのわけは、

人間にとって、視覚からの情報の80%以上は色の情報だと言われているためです。

例えばですが

ファーストフード店で、「赤と黄色」で連想するのはどのお店でしょうか?

それは、「マクドナルド」ではないでしょうか。

コンビニで、「緑・青・白色」で連想するのはどこでしょうか?

それは、「ファミリーマート」ではないでしょうか。

他にも、色を見るだけで企業名や店舗名が思い浮かぶなんて事はたくさんあると思います。

これらは全てブランドカラーが正しく設定されていることで
見る人の心に残り、想起されるまでになったと言うことです。

ブランドカラーの設定方法

ブランドカラーは、お客さんとの接点（タッチポイント）で、
積極的に使用していく事により、記憶に定着させていくことが大切になります。

そこでどんな色を選定するかですが、

間違ってもインスピレーションで決めようなんていうことではダメです。

戦略的に選定していくことが大事です。

ブランディングの際には、ブランド戦略を作りますがこのブランド戦略の一環として、

「お客さんの頭の中で戦略的なイメージを作るために決めた色」でなければいけません。

具体的な色の選定方法

具体的な色の選定方法についてですが、

例えば、

ブランド戦略の一環として、爽やかで落ち着きがあるイメージをブランドカラーとして設定したいとします。

おそらくそのイメージをかなえられるのは

「青色」となると思います。

青色とは「さわやか、清潔、知性、水、空、静寂」などを連想されやすい色のためです。

では、青色にしようと決めたとします。

しかし、この「青色」、実は無数に種類が存在します。

この青色に、

赤色を少し加えてみる。

黄色を少し加えてみる。

赤色と黄色を両方加えてみる。

さらにそれらを濃度を変えて加えてみる…。

そうすると無数に色が出来上がってしまいます。

そこからさらに、明度（色の明るさ）、彩度（色の鮮やかさ）を調整することで
とんでもない色数が生まれてくるのです。

その色一つひとつ、与える印象も変わってくるため、

色の選定は非常に難しいのが実情です。

「青色」より候補に挙がった、「青色のバリエーション」の中から、

ブランド戦略に一番合致したものを最終的に選ぶことが大事です。

キーカラー選定は、1色から2色

このブランドカラーですが、キーカラーとして通常は1から2色を選定します。

ただ、キーカラーだけでは表現できない場面も出てくると思います。

そのため、キーカラーに加え何色かを選定しておく必要もあります。

ここまでブランドカラーとその設定方法を見てきました。

ブランドを浸透させるために色が重要であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

人間は色を通して記憶されると言うのはびっくりしますよね。

私自身思い返してみても、なるほど確かに…と納得できることが多数あります。

色は奥が深いものであり、まさしく侮るなかれ!　なのだとつくづく思い知らされます。

編集後記

色に迷ったら、デザイナーにご相談ください。
日々デザイン物を作成する中で、色を見る目は鍛えられていますので！

今回は「青色」のみの色説明でしたが、

赤色にも黄色にも、すべて連想されやすいイメージが存在します。

色って面白いし、奥深いです。