起業を成功させたいなら、ブランディングを取り入れよう!
起業する際は、とにかく「不安」との戦いだと思います。
特に多い不安として、
・仕事を受注できるだろうか
・商品やサービスは売れるだろうか
多くはこういった不安ではないでしょうか?
どんなに夢や希望・目的があったとしても
「不安」は完全には無くならないでしょう。(実感として)
その不安を最小限にすることができれば起業は成功するはずなのです。
不安を、最小限にする手段
不安を、最小限にする手段は色々あると思います。
その中でも、創業時から取り入れていただきたいのが「ブランディング」です。
そもそもブランディングとは何かをご説明させてください。
以前、こちらのブログでもご紹介しました。
ブランディングとは、人の心の中に「価値」をつくっていく活動で、
その「価値」をつくるためには、
まず「想い」を出発点とした、他社と違った独自性が必要になってきます。
それをデザインなどで正しく伝えていくことで「価値」となりブランドとして認識されていくというものです。
ブランディングを取り入れるべき理由2つ
なぜブランディングを創業時から取り入れるべきなのか、
理由は2つあります。
1. ブランディングで「軸づくり」ができる
1つ目の理由は、
ブランディングによってビジネスの「軸づくり」ができることです。
まず、なぜ軸づくりが必要かというと、
軸を作ることで
- 理解
- 共感
- 信用
この3つを作ることができるためです。
これらは起業時にはほとんどの場合が「ゼロ」に近い状態からのスタートとなるはずです。
この3つを作ることは、
「仕事の受注状況」「商品・サービスの売れ行き」
に大きく関わるため急務となるはずです。
どうやってブランディングで「軸づくり」をするのか?
ではどうやってブランディングで「軸づくり」ができるのかをみていきたいと思います。
まずブランディングは、
ブランド戦略を具体的に浸透させていく活動となります。
言い方を少し変えると、ブランディングとは「ビジネスのための戦略」になるのです。
戦略とは、そもそも何なのか?を確認してみますと、
ビジネスの「方向性を決めること」になります。
ですので、ブランド戦略とは「ビジネスの方向性を決めるための戦略」となるわけです。
このビジネスの方向性を決めるためには、
まず自分がやろうとしているビジネスは、
・社会にとってどんな存在意義があるのか
・そもそもなぜこのビジネスを始めるのか
これらを考えぬいていく必要があります。(これをパーパスと言います)
パーパスを策定することで、ビジネスの太い「軸」ができあがります。
この軸があるのと無いのとでは、その後のビジネスが全く異なってきます。
例えるなら、ビジネスのすべての活動は、
パーパスが大きな「幹」で、ビジネス活動はその「枝葉」となるのです。
・パーパスがこうだから、この商品やサービスをやろう
・パーパスがこうだから、この新事業をやろう
となるわけです。
パーパスがすべての基準になると、
ビジネス活動に一貫性が生まれ、「筋」が通ります。
筋が通っている活動というのは重要だ、とよく言われますが、
それは、筋が通ることで、ビジネスを
「理解」してもらえ、「共感」されやすくなり、「信用」されるためです。
こういったことから、
軸を作ることで
・理解
・共感
・信用
を作ることができるようになるのです。
2. ブランディングで価値をつくることにより不安を取り除く
2つ目の理由は、
ブランディングによって
- 1. 安売りしなくてよくなる
- 2. リピーターになってもらえる
- 3. 売れ続ける
といったことが可能となるためです。
「1. 安売りしなくてよくなる」 がなぜ重要か
値引き競争に巻き込まれてしまうと、利益は薄くなってしまいますし、
一番の悲劇は、値段重視となり、価値を感じてもらえなくなるということです。
「2. リピーターになってもらえる」 がなぜ重要か
リピーターになってもらえなければ、常に新規顧客を探し続けなくてはいけません。
「イチゴの法則(1:5の法則)」などと言われていますが、
新規のお客さんに購入してもらうための労力とコストは、
リピーターのお客さんに購入してもらう場合の「5倍」必要というものです。
ここからもリピーターのお客さんがどれだけ大切かがわかります。
「3. 売れ続ける」 がなぜ重要か
ビジネスを続けていくということは、
利益を生み続けなければ継続できません。
そのためには、売れ続けなければいけないということになります。
実はブランディングの狙いは「売れ続けるための仕組み作り」であったりもします。
これら1.~3.を叶えることは、
「仕事の受注状況」「商品・サービスの売れ行き」に直結していきます。
そしてこれらは、
あなたのビジネスに対して「価値」を感じてももらえることにより叶えられていくことです。
その価値づくりこそが「ブランディング」そのものなのです。
まとめ
ここまで起業する際の不安の元である
・仕事を受注できるだろうか
・商品やサービスは売れるだろうか
これらの解決方法として「ブランディング」が有効だということを見てきました。
その理由は、
- ブランディングで「軸づくり」ができること
- 軸を作ることで、創業時に急務となる「理解・共感・信用」を作ることができること
さらに
- 安売りしなくてよくなる、リピーターになってもらえる、売れ続ける
これらをブランディングで叶えることで、不安の元を無くすことができるということでした。
創業時は、すぐにでも売上を上げたいのに、
ブランディングって時間が必要っていうけれど大丈夫?
そんなふうに思われると思います。
確かに、ブランディングには時間が必要です。
しかし、少しでも早いスタートを切ることで実現も確実に早まるのです。
私自身、創業時にブランディングはやっていませんでした。
正直なところ、サービス内容などは軸もなくブレブレでした。
特にこの「軸づくり」については実体験として、
創業時に実施することがベストなタイミングだと実感しています。
私がもう一度その頃に戻れるなら必ずやる!と断言できます。
創業時には売上以外にも、悩み不安はつきまといます。
それらの原因を探っていくと、
その多くが直接的・間接的に「ブランディング」で解決できることに気づきます。
起業したい、と思ったら、まずは「軸づくり」から始めてみませんか?
編集後記
このブログは、起業当時の自分に向けて書いてみました。
今となれば、「あ〜してればよかったなぁ。こ〜してればよかったなぁ。」ばかりですので…。
最初に軸を間違わずに作っておけば、後は走りながらやっていけばいいような気もします。
ブランディングが、もっともっと身近なものになるといいのにな〜と思います。
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
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